狼上司の不条理な求愛 -Get addicted to my love-

「オマエはセブンの回し者かよ」
悪態をつきながらも、彼は私の席までやって来た。
カフェオレとサンドイッチを目礼して受け取ると、ワイルドに一口で半分をかじりとる。

サスガはオオカミさん、お口が大きいんだなあ…

アホな事を考えながら、私も菓子パンにパクついた。

ちょっとした夜中の休憩タイムは、昼間のオフィスとはまた違い、ちょっぴりラフな雰囲気だ。

普段は禁煙の課内だが、“いい?”と訊ねてタバコに火を点けたカチョーも、和らいだ表情をしている。

少しだけ窓を開け、夜風に紫煙を燻らせながら、ビル街を眺めるともなく眺めている彼。

フッと気を抜いて視線を流す横顔は、悔しいけれど……やっぱりキレイだ。

刹那、ドキリと心臓が跳ねた。

ふと今朝の、欲求不満気味の夢を思い出す。
『君は本当は…俺のことが好きなんだ』
 
そうなのかも知れない___

だって私はさっきから、彼の横顔から視線を逸らせない。

見てるだけでジンジンと身体が痺れてきて、最初の出張の夜を思い出し……