ここは深夜のオフィス。

ガターーンッ‼

「きゃっ」
突然、私はデスクの上に組敷かれた。
バラバラと書類が床に散らばる。

「カ、カチョー…一体何を?」
彼の顔が残忍に歪んだ。

「今日君は、先週と同じミスをした。
管理職として赦しがたいコトだ。
これはその……お仕置きだよ」
「‼」

彼は私を押さえつけると、素早くブラウスの胸元に手を掛けた。

慣れた手付きで器用にボタンを外していく…

彼に拘束された私は必死で叫んだ。

「ひ、人を……呼びますよ!こんなコトして…貴方の立場がどうなるか…」

すると彼は私を見下ろし、憐れむような嘲笑を向けた。

「フン、無駄だよ。
ここに2人きりしかいない事はちゃんと確かめてある。
この俺が、そんな抜けたマネすると思うかい?」
 
「ゆ、許して……」
懇願する私。

と、突然。
 
彼は慈しむように眼を細め、悲しげに私を見下ろした。

「君の気持ちは分かってる」
「え?」


「君は本当は…俺のコトが好きなんだ…」
「⁉」

そして彼は
まるで捕らえた獲物の徴(しるし)のように
私の首筋にキスを落とした___



んな…アホな……