狼上司の不条理な求愛 -Get addicted to my love-

「大神さん。私サミシイ」
グスッと鼻をすすり上げる。

「ま、俺にもセキニンはあるわけか……」

少しだけ考えるそぶりを見せた大神さんは、急に自信ありげにニッと笑った。
 
「よし、やっぱり一緒に飯行こう。安心しろ、俺がオマエをサミシくなくしてやろう」

「ちょっと!聞いてたんですか?だから私、アナタとはっ……」

すると彼は、焦る私の手を引いて、まだ残っている課の皆に片っ端から声を掛けて回っていった。

「おい、山田に香川!それから竹岡も。飯まだだろ、行こうや」

「お~、行くかぁ」
「ああ、いいよ。赤野ちゃんも一緒なの?」
 気のいい彼らがのっそり席をたつと、イヤミ課長もソワソワしている。

「ワシもまだだけと…」
「あ、課長はイイです」
「…………」
 
憮然とする課長を後に、我々は大集団でゾロゾロと社食に移動し始めた。