狼上司の不条理な求愛 -Get addicted to my love-

じ、ジョーダンじゃない。
この上、大神さんと社食だなんて……

ますます状況が悪化するじゃないか!

「ちょっと、ちょっと待って‼」

私は必死に柱につかまり、大神さんを引き剥がした。
大神さんは怪訝そうに、首を傾げる。

「ダメですっ!今、大神さんとだけはっ…」
「何でだよ?社食くらい別に……」 

「だって…だって……」 

言い澱む私に、

「赤野さん。
何か困ってるなら言ってみてよ、ん?」

彼は得意の百面相、
何とも言えない優しげな微笑みで問いかけた。

大神さん、その表情(かお)は反則です……

滲んだ涙に視界が歪む。

どうやら彼の微笑には、自白効果もあるらしい。

「お、大神…さぁんっ」

弱っている私は、フラフラと彼のムネに吸い寄せられた。

「うぉっ、ど、どうした?」
「う、う、ウワアアアンっ」

「あ……かの⁉」


思わず彼に泣きついた私は、数分後にはもう洗いざらいをぶちまけてしまっていた。



「ホー……女のセカイって、コワイもんなんだな」
あの日の佐村サンのパワーを思い出したのか、彼はブルッと身を震わせた。