狼上司の不条理な求愛 -Get addicted to my love-

更にクドクドと話は続く……

「だからね?私は決めました。
これから頑張って恋をして、隼人くん(元カレ)より絶対にいい男をゲットしてやるんです~~」

「ハハハ…絶っっ対無理だわ。
オマエ全然色気ねーもの」
「な、何ですって…」

気色ばむ私を小馬鹿にしたように笑い、ついでにオデコをピンとはねた。

「そもそも。浮わついたコトより、まずは仕事覚えろや?
このど阿呆が」

「イテテッ。
アナタに言われちゃおわりでしょ?
リーダーの正体、今日はっきり分かっちゃったし。
……大神さんは、オオカミさんっ。
なんつって」

額をナデナデしながら、ニャハハと笑う。

と、大神さんの声のトーンが一段落ちた。

「……オマエさあ?前から思ってたんだけど。チキン(小心者)なくせして、結構生意気な口叩くよな。口から生まれたって、よく言われね?」

酒量の限界を既に超え、黒歴史すら吐き出して調子に乗りまくった私は、すかさず彼の上げ足を取る。

「へっへ~、ザーンネン‼
口からは人間生まれまっせ~ん」
「………」