「真っ白な彼女に、俺は相応しくないと思ったから。
決めたんだ、
その子の事はもう諦めようって」
「で、でもカチョー。
その子は…もしかしたら、喜んだかも知れなかったですよ?」
声が震えた。だってあの時の私は…
「俺は一人の女の子と真面目に長く付き合ったコトがなかった。
だからもしその子と付き合っても、きっと悲しませると思った。それじゃあ……シノビないからと」
フフ、と自嘲気味に笑う。
「あの…」
「なのに3年目」
彼は声を張り上げた。
__ここで再び出会ってしまった。
毎日会うようになったら、やっぱり諦め切れなくなった。
それで……ちょっとは頑張ってみようかなんて、“1度身綺麗にするか” なんて、柄にもないコトを考えた。
けれど、なかなか上手く切れなくて。
そうやってモタモタしてるうちに、今度は彼女の方に、好きな男ができたんだ__
もしかして
寺田さんのこと……かな。
彼は所在なげに、声を小さくした。
「情けない事に、その頃にはもうどっぷり嵌まってたから……
君が笑ってくれるなら、俺の近くにいてくれるなら。
君を笑わせているのが、別に俺じゃなくってもいいやって思った」
そんな……
目頭がぶわっと熱くなった。
もう
“その子” が “君”になっちゃってますよ…
彼の声が、深くて優しい色に変わった。
「……だけどなあ、それじゃダメだった。そこを人任せにしちゃいけなかった。
俺はバカだ。
君が好きになったヤツは、俺と同じくらいに君を大事にする筈だって、本気でそう思ってた」
彼の背中が捻れた感覚。
今きっと、彼はこちらを向いてる。
「……俺はもう…人任せにはしたくない。
君が好きだ。本当に
だから…
だから、今回の見合いは断…」
「大神さん!」
私は声を張上げて、彼の次の言葉を奪った。
決めたんだ、
その子の事はもう諦めようって」
「で、でもカチョー。
その子は…もしかしたら、喜んだかも知れなかったですよ?」
声が震えた。だってあの時の私は…
「俺は一人の女の子と真面目に長く付き合ったコトがなかった。
だからもしその子と付き合っても、きっと悲しませると思った。それじゃあ……シノビないからと」
フフ、と自嘲気味に笑う。
「あの…」
「なのに3年目」
彼は声を張り上げた。
__ここで再び出会ってしまった。
毎日会うようになったら、やっぱり諦め切れなくなった。
それで……ちょっとは頑張ってみようかなんて、“1度身綺麗にするか” なんて、柄にもないコトを考えた。
けれど、なかなか上手く切れなくて。
そうやってモタモタしてるうちに、今度は彼女の方に、好きな男ができたんだ__
もしかして
寺田さんのこと……かな。
彼は所在なげに、声を小さくした。
「情けない事に、その頃にはもうどっぷり嵌まってたから……
君が笑ってくれるなら、俺の近くにいてくれるなら。
君を笑わせているのが、別に俺じゃなくってもいいやって思った」
そんな……
目頭がぶわっと熱くなった。
もう
“その子” が “君”になっちゃってますよ…
彼の声が、深くて優しい色に変わった。
「……だけどなあ、それじゃダメだった。そこを人任せにしちゃいけなかった。
俺はバカだ。
君が好きになったヤツは、俺と同じくらいに君を大事にする筈だって、本気でそう思ってた」
彼の背中が捻れた感覚。
今きっと、彼はこちらを向いてる。
「……俺はもう…人任せにはしたくない。
君が好きだ。本当に
だから…
だから、今回の見合いは断…」
「大神さん!」
私は声を張上げて、彼の次の言葉を奪った。



