狼上司の不条理な求愛 -Get addicted to my love-

「私っ、貴方のコトがす……ムガッ⁉」


が____



「ち、ちょっと待て!」

ヒドイことに、彼はクラブサンド(しかも食べかけ)を押し込んで、私の口を封じてしまった。

ムガガ……ムグムグ…

「ちょっと待て。
……実は俺からも話がある。
先に言わせて貰うぞ、いいな?」
 
ゴックン。

「…ケホッ。な、何それズルっ!私が先ですよ」

ようやくサンドを飲み込んだ私は猛然と抗議した。 

緊張感も雰囲気も台無しだ。
 
「ウルサイ黙れ、俺が先だ」

有無を言わさず、彼は私にクルリと背中を向けてしまった。長い足をベンチに上げて、向こう向きに膝を抱く。

オレサマめ!

私はプクッと剥れると、ドンッとその背に体重を預けてやった。

彼はピクンと肩を動かしたが、怒るつもりはないようだ。
ちょうどいい力加減で私を凭れさせてくれた。


触れた背中が……あったかい。


「その……俺の “友達” の話なんだけどな」

「えー、それなら私の方がよっぽど大事な…」

「そいつがな!」
 
彼が声を大きくしたので、私は仕方なく聞くに回った。

「ハイハイ……そいつが?」