だけど私は考える。
確かに“好き”とは言われたけれど、“お付き合いしたい”とか、これからどうしたいと言われたわけじゃない。

だから結局、彼の心は曖昧で、私の心は宙ぶらりん………


あれこれと思い悩んだ末、私は決めた。

私の気持ちを伝えよう。彼がどうあれ、私の“好き”は本当だから……

どうせダメモト、勘違いだったとしても、“アホの燈子”は笑われることに慣れている。

ただ純粋に、私の気持ちを知って貰いたいだけ。万にひとつも、どうにかなりたいなんて思わない。


あ、でもよ?
もしかしたら私、カチョーのカノジョになれちゃうかもしんない!

会社で1番の超エリートコース、『ピ--------な男』社内ランキングNo.5以内の業務課長の大神秋人のカノジョが……ヘタレの赤野。
 
う~~ん、イマイチしっくりこない。

繰り返しますが邪心は全くありません。
これホント。