狼上司の不条理な求愛 -Get addicted to my love-

「……シノびないんだよ。お前は」
「シノビ(忍者)?」

「違う……俺はその元カレとか言うヤツとは違うから、確かな事は言えないけれど」

前置きの後、ささやくような小さな声で訥々と語りかけた。

「可哀想になるんだよ。
ホラ、君も今回分かったかも知れないけど。
わりかし軽く言うけどさ…女はそういうの、きっと楽しいばっかりじゃない。初めてならなおさらな。

アレだその…
そういう時の男は、自分本意で野蛮な自分を…止められなくなってしまうから。

大事な女(ひと)をどうしても傷めてしまう」

“エラそうにしてても案外情けないもんさ。実はニガテなんだよ、俺も”

照れくさそうに笑って、彼はまた言葉を続けた。

「君には何か、オーラみたいのがあるんだよ。カミサマの御守りみたいに、傷つけたらバチが当たるというか…

大事に扱わないと逃げていくあれ、何だっけ?ザシキワラシとかみたいな」

ワラシ。
また出たカチョーの妖怪好き。

あれ?前に聞いた時は
何の話をしてたっけ……