「な、何を口走ってるんだオマエはっ‼バカな事やってないで帰るぞ、ホラ」
私の二の腕を掴んで引き上げようとした彼の、その手を逆にグイッと引いた。
えいっ。
「ぐわっ、な、何をする!」
バランスを崩した彼が、血相を変えて怒鳴る。
「…どして?良いじゃないですか。
アナタは、女なら誰でもいい男でしょーが」
「ぐっ…それはまあ……
し、しかしお前は俺の部下だし…それで…」
「最初の頃は、構わず思いっきりヤろうとした癖に」
私は口を尖らせた。
「あ、アノときはアノときで…今は今だ」
う~~、私は唸って彼を睨んだ。
「……じゃあ、なんで着いてきたんですか!ほっといて帰ればいいでしょ?」
「財布忘れて無一文の癖に、お前が個室に駆け込むからだろうがっ!俺は仕方なく…」
彼があんまり必死に拒むから、私はついに悲しくなった。
項垂れて、シーツにできたシワをイジイジと弄ぶ。
「カチョー……赤野はもうイヤなんです。元カレにも相手にされず、知らないうちに遊びで……なんて。
だったらせめて、自分の意思でロストバージンするんです」
「バ……俺の意思はどうなるんだよ」
私の二の腕を掴んで引き上げようとした彼の、その手を逆にグイッと引いた。
えいっ。
「ぐわっ、な、何をする!」
バランスを崩した彼が、血相を変えて怒鳴る。
「…どして?良いじゃないですか。
アナタは、女なら誰でもいい男でしょーが」
「ぐっ…それはまあ……
し、しかしお前は俺の部下だし…それで…」
「最初の頃は、構わず思いっきりヤろうとした癖に」
私は口を尖らせた。
「あ、アノときはアノときで…今は今だ」
う~~、私は唸って彼を睨んだ。
「……じゃあ、なんで着いてきたんですか!ほっといて帰ればいいでしょ?」
「財布忘れて無一文の癖に、お前が個室に駆け込むからだろうがっ!俺は仕方なく…」
彼があんまり必死に拒むから、私はついに悲しくなった。
項垂れて、シーツにできたシワをイジイジと弄ぶ。
「カチョー……赤野はもうイヤなんです。元カレにも相手にされず、知らないうちに遊びで……なんて。
だったらせめて、自分の意思でロストバージンするんです」
「バ……俺の意思はどうなるんだよ」



