狼上司の不条理な求愛 -Get addicted to my love-

彼はものすごい面倒くさがりで、ゴハン当番もゴミ捨てもサボってばかりだった。

だけど私にとってのハヤト君は、生活の一部みたいなもので、2人していつでも笑って、子犬みたいにじゃれあっていた。

私はそこに“アイ”があるんだと、信じて疑わなかったけど……


彼にとっての私は、一体何だったんだろうか。


あーあ。
私って、どこまでオメデタイんだろう。
ハヤト君、きっと呆れてたんだろうな。“コイツ、マジかよ”って。

逃げるように私から去ってしまったのは、そんな私に愛想をつかしたからに違いない。
 
こんなバカな子、寺田さんだって呆れて当たり前だよね。

自分のカラダの事も分からないだなんて…

それでまだヘラヘラしてたから、きっと怒ってしまったんだ。

私にはきっと、人として必要な何かがすっぽり抜け落ちてるんだよ。

ううっ……


今朝から3順目くらいの、負のスパイラルに突入し始めた私に、再び外界から声が聞こえた。

「お~~い?赤野さん、どうしたの~?」

ハッとして顔を上げると、三上さんが目の前でヒラヒラと手を振っている。

「す、すみません。私ってばボンヤリしてて……」