打合せに直接関係ない私は、チラチラと彼の方ばかりを眺めていた。
小1時間程の打合せを終え、部長さんを残して皆は、別の建物に移動した。
大きな工場みたいなそこには、見慣れない機械があちこちに置いてあった。
うちの会社は今回、これをソックリ全部新しく造り替えるそうだ。
彼等はその一つ一つの前で立ち止まっては、真剣な顔で話をしている。
私はその輪からは少し離れて、手持ち無沙汰に機械をキョロキョロと眺めていた。
「珍しい?」
「え?……わわっ!」
トン、と肩を叩かれて私は慌てて振り返った。
見ると、いつの間に輪を抜け出たのか、あの『メガネの君(キミ)』が立っている。
「ゴメンね、ビックリさせて。えっと…赤野サン、だったっけ?」
「は、はいっ。貴方は確か寺田サン…」
貰った名刺を見直すと、
『主任 寺田和之(テラダ カズユキ)』
と書いてある。
「赤野サンは打合せに加わらなくていいの?」
クイッと向こうを指差した。
「ああ、ハイ。私は運転手に駆り出されただけですから。皆さん、昨夜は深酒だったそうで……」
「そう」
彼は愛想よくハハハと笑った。
小1時間程の打合せを終え、部長さんを残して皆は、別の建物に移動した。
大きな工場みたいなそこには、見慣れない機械があちこちに置いてあった。
うちの会社は今回、これをソックリ全部新しく造り替えるそうだ。
彼等はその一つ一つの前で立ち止まっては、真剣な顔で話をしている。
私はその輪からは少し離れて、手持ち無沙汰に機械をキョロキョロと眺めていた。
「珍しい?」
「え?……わわっ!」
トン、と肩を叩かれて私は慌てて振り返った。
見ると、いつの間に輪を抜け出たのか、あの『メガネの君(キミ)』が立っている。
「ゴメンね、ビックリさせて。えっと…赤野サン、だったっけ?」
「は、はいっ。貴方は確か寺田サン…」
貰った名刺を見直すと、
『主任 寺田和之(テラダ カズユキ)』
と書いてある。
「赤野サンは打合せに加わらなくていいの?」
クイッと向こうを指差した。
「ああ、ハイ。私は運転手に駆り出されただけですから。皆さん、昨夜は深酒だったそうで……」
「そう」
彼は愛想よくハハハと笑った。



