「赤野、前!」
「は、はいぃっ、スイマセンッ‼」
こんな、いつものバカげたやり取りから始まった1日だったから、思いもよらなかったんだ。
これから私に、まさかの『出会い』が待っているだなんて。
………
去年も1度来たその研究施設は、山あいの長閑(のどか)な情景の中に、だだっ広く拡がっていた。
少し標高が高いからか、町でよく聞くミンミンゼミではく、ツクツクボウシが鳴いている。
私は門を潜ってからも、しばらく車を走らせて、中央にある近代的な建物のそばに駐車した。
中に入るとすぐに『部長室』へと案内される。
待っていた打合せの相手も4名、部長だと名乗った恰幅のいいオジサンと、ジーンズ姿の研究員さんが2人。
それから……
うそっ、ラッキー。
去年の説明会で1度見掛けた、銀縁メガネの知的なお兄さんだ。
出張の帰りに、
『好みのタイプ』だなんて、カチョーと言い合いしたのを覚えている。
それがもう一度出会えるだなんて……ちょっとちょっと、トーコちゃん。
“運命” 感じるじゃないのよさっ!
「は、はいぃっ、スイマセンッ‼」
こんな、いつものバカげたやり取りから始まった1日だったから、思いもよらなかったんだ。
これから私に、まさかの『出会い』が待っているだなんて。
………
去年も1度来たその研究施設は、山あいの長閑(のどか)な情景の中に、だだっ広く拡がっていた。
少し標高が高いからか、町でよく聞くミンミンゼミではく、ツクツクボウシが鳴いている。
私は門を潜ってからも、しばらく車を走らせて、中央にある近代的な建物のそばに駐車した。
中に入るとすぐに『部長室』へと案内される。
待っていた打合せの相手も4名、部長だと名乗った恰幅のいいオジサンと、ジーンズ姿の研究員さんが2人。
それから……
うそっ、ラッキー。
去年の説明会で1度見掛けた、銀縁メガネの知的なお兄さんだ。
出張の帰りに、
『好みのタイプ』だなんて、カチョーと言い合いしたのを覚えている。
それがもう一度出会えるだなんて……ちょっとちょっと、トーコちゃん。
“運命” 感じるじゃないのよさっ!



