「そ、そうだ、赤野…さん。
俺、お前に話したいことがあって……赤野…赤野?」
彼の前に結んだ手が、緩やかにほどけた。グラッと体が横に揺れ、フワリと体が宙に浮く。
「⁉どうした、赤野」
地面に落下する寸前に、大神さんが後ろ手に背中を抱き止めた。体を捩って振り返る。
「……お前…熱いな」
彼は私の額に額をくっ付けた。
「ひゃっ…カチョー、こんな道端で……」
「違うわバカ…って、何だお前。
スゴい熱じゃないか‼」
「ね、熱ぅ?」
何を言ってるんですか。
それはきっと、カチョーのせいで……
彼は私を片腕で抱き上げると、自分のコートの前を開け、懐にくるみこんだ。
「オオカミさ……ちょっとハズかし…私はらいじょうぶ」
「喋るな、口塞ぐぞ」
そのまま車道のそばに走りゆく。
キキーッと車のブレーキ音……
エヘヘ…何だか温かいや。
今、カチョーの中にいる。
カチョーの匂い、ちょっと汗ばんだ温かさ。
私……やっぱりカチョーのことが…
それから、プツッと記憶が途切れた。
俺、お前に話したいことがあって……赤野…赤野?」
彼の前に結んだ手が、緩やかにほどけた。グラッと体が横に揺れ、フワリと体が宙に浮く。
「⁉どうした、赤野」
地面に落下する寸前に、大神さんが後ろ手に背中を抱き止めた。体を捩って振り返る。
「……お前…熱いな」
彼は私の額に額をくっ付けた。
「ひゃっ…カチョー、こんな道端で……」
「違うわバカ…って、何だお前。
スゴい熱じゃないか‼」
「ね、熱ぅ?」
何を言ってるんですか。
それはきっと、カチョーのせいで……
彼は私を片腕で抱き上げると、自分のコートの前を開け、懐にくるみこんだ。
「オオカミさ……ちょっとハズかし…私はらいじょうぶ」
「喋るな、口塞ぐぞ」
そのまま車道のそばに走りゆく。
キキーッと車のブレーキ音……
エヘヘ…何だか温かいや。
今、カチョーの中にいる。
カチョーの匂い、ちょっと汗ばんだ温かさ。
私……やっぱりカチョーのことが…
それから、プツッと記憶が途切れた。



