「大丈夫?」

「はい……」

男は消えたけど、私はまだ元の世界に帰れていない。どうしたらいいんだろう……?
二人がこっちに来た。

「それを持っているということは……別の世界から来たんだね?」

そういえば、世界がどうとか話していた。帰れる方法も知っているかも……

「はい、帰る方法とか知りませんか?」

「あるよ、一つだけ」

この表情、きっと簡単な方法じゃないんだ。

「政府の核を壊す」

「核……?」

「それさえ壊せば今の政府は機能しなくなる」

よくわからない。けど、そうしないと帰れない……

「分かりました。私、壊しに行きます」

どうすればいいのかは分からないけど、きっと後で分かるだろう。

「とうとう、この時が来たのですね」

「絶対に帰ってくる」

こうなることを二人は知っていたんだ……

「皆さん、ありがとうございました」

「いえいえ、どういたしまして」

「無事を祈りまーす!」

お礼を言ってから、飛行船に乗る。これで政府の核がある場所に行く。