あれ、いつの間にか猫缶持ってた。あと小さい、お魚が描かれたふちが青の白いお皿。見たことが無いラベルの猫缶だ。

「ニャー」

猫の泣き声がしたので足元を見ると、三毛猫が足にスリスリしていた。

「これ欲しいの?」

「ニャー!」

返事をしたので猫缶を開ける。そして、お皿に盛って地面に置いた。猫はおいしそうに猫缶を食べる。綺麗に食べ終えた後、顔を洗っている。
喜んでもらえてよかった。お皿を取って、その上に猫缶を乗せた。すると……

「うぇ!?」

お皿の上の猫缶が未開封の状態になっている。お皿も洗ったみたいに綺麗になっていた。
これはもしかして、魔法の猫缶とお皿なのかもしれない。