キス魔の彼氏様。


「やーだ。」


「恥ずかしいから降りて!
みんな見てるからっ……」


李玖は、ニヤッと笑いながら、
私の耳元で囁いた。

「ここじゃなければ、いい?」


「は?」


「みんなが見てなければいいんでしょ?」


「え、ちょっ、李玖っ…!」

何も言わずに私を引っ張る李玖。