迷走女に激辛プロポーズ

だから、私をどんな風に思っていたのだ!

「怒るなよ、新鮮だったからつい本音が漏れただけだろ」

もう一発殴ってやろうか!

「しかし、お前、無駄に食べ歩いていないな。そこいらのカフェより盛り付けは綺麗だし、美味いし。将来、店でも出すつもりなのか?」

ううん、と首を横に振る。

「お褒めの言葉恐縮です。でも、そんな気サラサラ無いよ。自分で作るより作ってもらいたいし、プロが作る方が断然美味しい。でも、自炊するなら美味に越したことないし、美しく盛り付けてある物を食べたいし、ただそれだけ」

「――お前、やっぱりいいな」

何がいいのか分からないが、褒めてくれたのだろ。

「ありがとう。もう一杯コーヒー飲む?」

空になったカップを見て言う。

「イヤ、いい。時間無いからさっさと昨日の続き始めよう!」

いきなりの仕事モード。変わり身の早い奴。

「おっ、その前に更新ハガキ出して来い」
「あれなら、今朝出したよ」

仕事が早いでしょう、という顔で佑都を見ると、ならいい、と軽くスルーされる。褒めろよ!