迷走女に激辛プロポーズ

それでもちゃんと起きているように見せるため、反論にならない反論をしてみる。

「まぁ、うん……そうかもしれないけど……」
「けどは止めろ、悪い癖だ。その後に続く中身の無い反論は聞きたくない」

ピキーンと怒りマークが米神に浮かぶ。
嗚呼、もう、これだからT大卒の宇宙人は嫌いだ!

コヤツに付き合っていたら朝になる。寝不足は体に悪い! それに、お肌トラブルの元と遥香が言っていた。

「寝る、明日考える」

立ち上がり、そうだ、と心優しき私は思い出す。そして、親切な私はクッションと薄いタオルケットを佑都に突き付ける。

「夏だからどこでも寝られると思うし、お好きな場所でどうぞ。では、おやすみなさい」

言い捨てるとベッドに向かい、肌掛布団の中に潜り込む。
ハァァ、クーラーの効いた部屋で布団に潜り込むって、なんて贅沢、最高!

目を瞑ると、たちまち夢界へと旅立つ。

「フーン、好きな場所で寝ていいんだな? 今、ちゃんと確認したぞ」
「――うーん……どうぞ……ご勝手に」

旅立つ前に、そんな会話をしたと微かに記憶する。