迷走女に激辛プロポーズ

佑都が笑うと私も嬉しくなる。嬉しくって嬉しくて、だから、佑都の胸に顔を摺り寄せた。

『お前の方が良い香りだ』

スゴク切なそうな佑都の声が聞こえ、息が詰まりそうなぐらいギュッと抱き締められた。

でも……全然嫌じゃない。

もっと嬉しくなって、いいなぁ、幸せだなぁって思った。
幸せ……そっか、こういうのが幸せなんだ。

そうだ……ずっと聞きたかったことがあったんだ。

『俺と同じ匂いがするって、どういう意味だったの?』
『一人の人を思い続ける者の匂い』

佑都が笑いながら言う。

『――なのにプロポーズするんだ』
『――だからプロポーズするんだ』

意味が分からないけど夢だからしょうがない。

『……楓、あ……』

佑都が何か大切なことを言ったようだけど、ちゃんと聞き取れなかった。

それにしても佑都は夢の中でもイケメンだ。
この顔、本当に好きだなぁ……ズット見ていたいなぁ……ズット……。