迷走女に激辛プロポーズ

夢と現実を行ったり来たりしながら、今日は何曜日か考える。
そう言えば午前中『後三日で……土日挟んで……』とか言ってたから火曜日?

今週は榊部長と矢崎課長が居ないから極楽だけど、やっぱり寂しいな……と思っていたら、佑都の声が耳のすぐ傍でする。

『フーン、淋しいんだ』
『そりゃあ、いつも居る人が居ないと寂しいよ』

そう答えたら、頬を抓られた。でも、夢だから痛くない。
だから、彼の腕が頭の下にあって、人生初の腕枕をされていても驚かない。

ちょっとエロい夢だな……フフッ……恋人同士みたいだな……と思っていると佑都が言う。

『恋人同士だろ』

綿菓子みたいに甘い声。夢なのに胸がドキドキする。

あっ、まただ。漂うグリンノートの香り。
何の匂いかなぁ……良い香だなぁって思っていたら……。

『シャネルのエゴイストプラチナム、気に入った?』

佑都が答えながら髪を撫でてくれる。凄く落ち着く。

『うん。そっか、良い匂いだね。似合うよ』

素直に褒めたら、とても嬉しそうな顔をした。