迷走女に激辛プロポーズ

「お前は自分の気持ちに気付いていなかったみたいだが、俺には分かった。お前は眼中に無い奴なんか、気にもしないし、まして食事なんて以ての外だ。だが、お前は初めから俺のことを気にし、食事もスンナリ一緒にした」

なるほど、そう言う風に分析されると、そうだったのかも……。
やはり、コヤツは宇宙人だ、深層心理を見抜くテレパスか? 油断ならぬ!

「だが、俺も婚約者の亡霊を無視するができなくて、中々前へ進めなかった」

宇宙人も亡霊には勝てぬということだろうか……。
そして、私は佑都の最愛の人という幻に、心乱されていた……。

ある意味、滑稽な二人だ。
佑都の腕がギュッと強く私を抱き締める。

「セカンドで飲んだ後、本当は家まで送りたかった。でも、お前のマンションを知ったら、気持ちが暴走すると分かっていた。だから敢えて送らなかった」

なるほど、女と思われていなかったわけではなかったんだ。
まぁ、いろいろ言いたいことはあるが……幻の女性は私だったわけだし、五年以上も思ってくれていたのは真実だ。

「佑都は本当に私のことが好きなんだね」

幸せの笑みが零れる。
ああ、と彼は私の髪を撫でる。