迷走女に激辛プロポーズ

同じく、兄の怒りも再爆発した。 マグマ大噴火だ!

「やっぱり、お前とは結婚させん!」
「あっ、じゃあ、僕に下さい」

圭吾の言葉に、お前は黙っていろ! と全員が白い眼を向ける。

「楓、帰るぞ!」

有無も言わさぬ迫力で、乱暴に手を引く兄。そこに立ち塞がったのは……佑都では無く清香だ。

「こら、シスターコンプレックスの修一! その手を離しなさい!」

修一? エッ! 何?

「清香、見たろ? こんな浮気な奴に大事な妹はやれん! だろ?」
「バカか! 楓ちゃんの顔を見なさい」

兄の視線が私の顔を見る。

「ほら、むちゃくちゃ悲しそうじゃないか。可愛そうに……」
「だから、バカ? 悲し気なのは、貴方の態度によ! 二人のことは、もう二人に任せない!」

清香は兄の手を無理やり剥し、私を佑都に引き渡す。

「何をするんだ! いくら清香、お前でも黙っちゃいないぞ」

佑都は私を抱き締めようとするが、私はスルリとその手を避け、フンとソッポを向く。

「ほら見ろ、楓が佑都を避けているぞ!」
「フーン、で、黙らないならどうするわけ!」

メドゥーサの冷たい瞳が宇宙王の燃える瞳を睨み付ける。
二人の間に激しい火花が飛び散る。

リアルは妄想を超えた!
この戦い、以前想像したのよりズット……恐い!