ちょっとお行儀は悪いが……。
早速グラスを手に取り、少し粗目のクラッシュアイスを口に流し込む。そして、ワザとガリガリ音を立て、噛み砕き、飲み込む。これを氷がなくなるまで繰り返す。繰り返す内に不穏な気持ちが消えていく。
最後の氷をゴクンと飲み込んだ時、ようやく私は店内のざわめきに気付く。
どうやらサプライズが始まるらしい。辺りの視線が舞台に集まっている。
――と、ピンスポットの眩しい光の中にトランペットを持った男性が現れた。
耳をつんざくような歓声と拍手を浴び、男性が右手を左胸に当て騎士のようなお辞儀をし、一言も話さず美しい仕草でトランペットを口元に持っていく。
途端に水を打ったような静けさが広がり、静寂の中、ムーディーな調べが流れ出す。
この曲……初めてセカンドを訪れた時にも流れていた曲だ。
嘆きの天使……大好きな曲だ。
トランペットの音色が好きで、ニニ・ロッソに嵌った。彼の音は甘くエロく色っぽかった。それよりも若干若い感じの音だが、彼も十分上手い。
響き渡る極上の音色を聞きながら……私はいつしか佑都との出会いを懐古していた。
早速グラスを手に取り、少し粗目のクラッシュアイスを口に流し込む。そして、ワザとガリガリ音を立て、噛み砕き、飲み込む。これを氷がなくなるまで繰り返す。繰り返す内に不穏な気持ちが消えていく。
最後の氷をゴクンと飲み込んだ時、ようやく私は店内のざわめきに気付く。
どうやらサプライズが始まるらしい。辺りの視線が舞台に集まっている。
――と、ピンスポットの眩しい光の中にトランペットを持った男性が現れた。
耳をつんざくような歓声と拍手を浴び、男性が右手を左胸に当て騎士のようなお辞儀をし、一言も話さず美しい仕草でトランペットを口元に持っていく。
途端に水を打ったような静けさが広がり、静寂の中、ムーディーな調べが流れ出す。
この曲……初めてセカンドを訪れた時にも流れていた曲だ。
嘆きの天使……大好きな曲だ。
トランペットの音色が好きで、ニニ・ロッソに嵌った。彼の音は甘くエロく色っぽかった。それよりも若干若い感じの音だが、彼も十分上手い。
響き渡る極上の音色を聞きながら……私はいつしか佑都との出会いを懐古していた。


