迷走女に激辛プロポーズ

佑都はフーッと息を吐き、大きく伸びをするとソファーの背に身を預け言う。

「楓がそう易々と崩落すると思っていなかったが、本当、一筋縄ではいかない奴だな」

「あっ……うん……ごめんなさい」と小さく謝り、またテーブルの方を向き、モソモソとプリンを食べる。

「まっ、俺の顔が好きってことを自覚したらしいし、婚約披露パーティーまで時間はある。ジワジワ攻めるとするよ」

話は理解してくれたようだが、結婚宣言を撤回するつもりはないらしい。
まぁ、気持ちに寄り添ってくれただけでも、ひとまずヨシとしよう……。

佑都はウーンと起き上がり、ソファーを降り、私の後ろに座ると、私を足の間に挟み込む。そして、肩越しから腕を回し、私の肩に顎を乗せ言う。

「お前が納得するまで付き合ってやる。だが、あまり待たすな。待たせ過ぎるとどんな手段を使うか分からないぞ」

そして、チュッと頬にキスを落とすと、腕を首に巻き付け私を包み込む。

佑都の体温を背中に感じ、もう一度『ごめんなさい』と心の中で謝り、理解してくれた彼に『ありがとう』と安堵する。