迷走女に激辛プロポーズ

違う! 私は断じてそんな意味で言ったのではない!

だが、すでにやる気スイッチの入った佑都は、ワクワクと私の返事を待つ。
居た堪れずに佑都から目を逸らし、姿勢を戻すと無言でプリンを食べ始める。

そう言えば……と思い出す。

夢の中の吸血鬼佑都は跪き、針千本を私に差し出した。
ちょっとグロだが、あれはあれでプロポーズのようなものだったのだろう。

プロポーズかぁ……と考える。
私はその時をどんな形で迎えたいのだろう……。

そこへ『ちょっと待った!』と突然声が割り入る。
久々の登場、ちゃぶ台の私だ。ちゃぶ台の私が私に言う。

『お主、流されるでない。今回の件、プロポーズ以前の問題だろうが!』
『この馬鹿者め!』とちゃぶ台をグーの手で頭をブッ叩く。

ウーン、と空を見……そうだった! と大きく頷く。

佑都とは恋人期間というの名の付き合い期間を設けた。この間に『俺を知れ』と彼は言った。

確かに今まで知らなかった彼を知ることができた。だが、それは外面だけだ。
内面的な最も大切な部分……気持が何も分からない。相手の気持ちもだが、自分の気持ちもだ……。