迷走女に激辛プロポーズ

だが、当の悪魔三人組は私の存在を無視して、大いに盛り上がっていた。

「神崎君、休日なのにすまなかったな」
「いえ、お気遣いなく。百合子も驚いているでしょうが、あの子は大丈夫です。恋に恋しているだけですから」

アハハと笑い。

「改めて、白鳥課長、楓様、ご婚約おめでとうございます。では、私はこれで失礼します。アハッ、私、これからお見合いなんです」

そう言って軽やかな足取りで遥香は帰って行った。
もしかして、あの娘はこのためだけに来たのか?

「あらっ、白鳥課長、子猫ちゃんがまた知恵熱出しそうだわ。もう、ご自宅に戻られた方が良くてよ」

「どうやらそうみたいですね。竜崎課長、榊部長と矢崎課長にもご報告お願いします」

「了解。ンフ、本当におめでとう、子猫ちゃん」



「いろいろと質問はあるけど……、ひとまず冷静になろうと思う」
「それは賢明な判断だ」

帰宅し、まず着替えを済ませ、コーヒーを二人分淹れると、持ち帰った宝玉プリンと共にローテーブルにそれを置き、定位置であるラグの上に座る。

佑都はマグカップのコーヒーを「おっ、サンキュー」と嬉しそうに飲み始める。