「謹んでお断り申し上げます」
最上級の笑みを浮かべ、肩を竦める。
そんな私の目の端に、シェーカーを振る古舘氏が入る。
――本当、いつ見ても渋格好いい人だ。
この話はもう終わりとばかり、おもむろに佑都からクラッシュアイスの入ったワイングラスに視線を移す。オレンジ、グリーン、ホワイト。野菜スティックがカラフルに並ぶ。
口直しに人参を摘み上げ、何も付けずシャクシャク齧る。
自家農園産の野菜だからとても新鮮で甘い。贅沢な味だ。
至福の旨味を堪能しつつ、リズミカルなシェーカーの音に聞き惚れていると、唇にヒヤッと冷たいモノが当たる。
何んだ、と口元を見れば、真っ赤なプチトマトとヘタを摘まんだ佑都の指が見える。
何をするのだ、と睨むが、グイグイ押し付けられ仕方なく口を開けると、プチトマトと一緒に彼の指も口内に入る。
もう、何をやっているのだ!
ヘタとその指を吐き出すように、ムニムニ唇を動かしていると、「……無視するなよ」と吐息混じりの掠れ声が耳に届く。
アルコールで少し潤んだ瞳が……ん、佑都、どうした? どこか切なげだ。
「……本当、お前は鈍くて頑固だ。最終的に俺と結婚するのに」
最上級の笑みを浮かべ、肩を竦める。
そんな私の目の端に、シェーカーを振る古舘氏が入る。
――本当、いつ見ても渋格好いい人だ。
この話はもう終わりとばかり、おもむろに佑都からクラッシュアイスの入ったワイングラスに視線を移す。オレンジ、グリーン、ホワイト。野菜スティックがカラフルに並ぶ。
口直しに人参を摘み上げ、何も付けずシャクシャク齧る。
自家農園産の野菜だからとても新鮮で甘い。贅沢な味だ。
至福の旨味を堪能しつつ、リズミカルなシェーカーの音に聞き惚れていると、唇にヒヤッと冷たいモノが当たる。
何んだ、と口元を見れば、真っ赤なプチトマトとヘタを摘まんだ佑都の指が見える。
何をするのだ、と睨むが、グイグイ押し付けられ仕方なく口を開けると、プチトマトと一緒に彼の指も口内に入る。
もう、何をやっているのだ!
ヘタとその指を吐き出すように、ムニムニ唇を動かしていると、「……無視するなよ」と吐息混じりの掠れ声が耳に届く。
アルコールで少し潤んだ瞳が……ん、佑都、どうした? どこか切なげだ。
「……本当、お前は鈍くて頑固だ。最終的に俺と結婚するのに」


