迷走女に激辛プロポーズ

「あっ、でもご安心を! マル秘の情報は話していませんから」

マル秘って何だ? 佑都は私と同じような顔をする。
そんな顔にもお構いなしに、遥香は言葉を続ける。

「で、二日ほど前、たまたま百合子に会ったんです。そしたら、楓様と会ったと言うじゃありませんか! もうビックリです」

そりゃあ、ビックリするでしょう。当人も彼女にはビックリだったのだから。

「あの箱入りが、興奮しながら言うんです『私、頑張る!』って、何を頑張るのか聞いたら、ボイスレコーダーを取り出し、その内容を聞かせてくれたんです。で、ああ、と納得したわけです」

ん? 今、不思議な単語が出てきたぞ……。
そう思っていると、今まで黙っていた、佑都と清香が同時に口を開く。

「ボイスレコーダーとは?」
「ハイ、彼女いつも持っているんです」

ナヌ! 思わず目が点になる。

「ご両親の指示で、何かあった時のために、家族以外との会話は全て録音しているんです。なんせ超箱入りですので」