迷走女に激辛プロポーズ

「彼女に啖呵切っちゃっていましたね。白鳥課長と別れないって」

横で佑都がピクリと反応する。だが、私は彼の反応より新情報ゲットに嬉々とする。

「白百合のような人! そっかぁ、彼女、百合子っていう名前なのねっ」

あながち私が付けた借り名は間違っていなかったのね、とドヤ顔になる。

「知らなかったのですか? 彼女、楓さんとお友達なったのよって、喜んでいましたよ」

ちょっと待て! 名前も知らない女人と友達? 友達の定義を間違って理解しているのでは?

それによく考えてみれば、娘! お主がどうしてそのことを知っているのだ?

だが、後者の疑問はすぐに解かれる。

「彼女、六歳下なのですが、同じ大学だったようで、三年程前SNSで繋がりまして」

流石、パパラッチ遥香。ネットワークが半端じゃない。

それより、あの楚々とした落ち着きある白百合のような人が、私より六歳も下! これはビックリだ!

「で、一年前だったか、私が白鳥課長と同じ会社だと知るや否や、会いたいと連絡を取ってきたのです。で、いろいろ聞かれました」

アハハと笑う遥香に佑都が嫌な顔をする。