「ところで、一つ聞いていい? 貴女、佑都と直接会ったこととか、話したことあるの?」
「いえ、ございません」
キッパリと笑顔で答える白百合のような人。
「で、どうして結婚したいと思ったの?」
「はい、お写真を見て、お顔が好みでしたので……」
ポッと頬を染める白百合のような人。
ハイハイ、分かりました。分かり易過ぎます。もう何も言うまい。
「そう、じゃあ頑張って」
立ち去ろうとする私を、白百合のような人は言葉で引き留める。
「大野木楓さん、貴女って凄くいい人ですね。また、お話を伺っても宜しいでしょうか?」
白百合の花言葉が浮かぶ。『純粋』『無垢』『威厳』その通りの瞳が私をジッと見つめる。
イヤだ! 二度と会いたくない! 関わりたくない! と本音が言えない。
不本意だが渋々頷く。本当、何やってんだか……だ。
白百合のような人は結局最後までどこの誰とも名乗らず……きっと忘れていたのだろう……それだけ必死だったのだろう……ご丁寧なお礼を述べ、迎えのベンツに乗り込むと晴れやかな顔で走り去った。
そして私はと言うと、輸入食材専門店での滞在時間を大幅に減らされた挙句、帰りが遅いと佑都に叱られた。
全く、誰のせいだと思っているんだ!
ムッとしたが、佑都に白百合のような人のことは話さなかった。それは彼女が行動を起こし、佑都の前に現れれば自然に分かる筈。
何となく、白百合のような人に頑張って欲しいな、と思う自分がいた。
とっても変だけど……。
「いえ、ございません」
キッパリと笑顔で答える白百合のような人。
「で、どうして結婚したいと思ったの?」
「はい、お写真を見て、お顔が好みでしたので……」
ポッと頬を染める白百合のような人。
ハイハイ、分かりました。分かり易過ぎます。もう何も言うまい。
「そう、じゃあ頑張って」
立ち去ろうとする私を、白百合のような人は言葉で引き留める。
「大野木楓さん、貴女って凄くいい人ですね。また、お話を伺っても宜しいでしょうか?」
白百合の花言葉が浮かぶ。『純粋』『無垢』『威厳』その通りの瞳が私をジッと見つめる。
イヤだ! 二度と会いたくない! 関わりたくない! と本音が言えない。
不本意だが渋々頷く。本当、何やってんだか……だ。
白百合のような人は結局最後までどこの誰とも名乗らず……きっと忘れていたのだろう……それだけ必死だったのだろう……ご丁寧なお礼を述べ、迎えのベンツに乗り込むと晴れやかな顔で走り去った。
そして私はと言うと、輸入食材専門店での滞在時間を大幅に減らされた挙句、帰りが遅いと佑都に叱られた。
全く、誰のせいだと思っているんだ!
ムッとしたが、佑都に白百合のような人のことは話さなかった。それは彼女が行動を起こし、佑都の前に現れれば自然に分かる筈。
何となく、白百合のような人に頑張って欲しいな、と思う自分がいた。
とっても変だけど……。


