若頭に愛されて





~救いの手No.2~



未愛side



体が優しい、肌触りのいいものに包まれている。


かすかに人の話し声も聞こえてくる。



ああ、そうだった……。



私、


龍から逃げてきたんだった、、、。


靴もはかずに家を飛び出して、そこで一台の車を見つけて。



あれ……?



そのあとどうなったんだっけ?



全然思い出せない。



私、ちゃんと逃げ出せたかな。




やっと思いまぶたを開けることができた。



まぶしさで一瞬視界が真っ白になる。



ここは……。



数回まばたきをすると、その明るさにも目がなれてきた。



優しい光が、包んでくれる。



「あっ!起きた!」


可愛い女の人の声がして、まだはっきりしていない意識のままゆっくりと体を起こす。


「あ、大丈夫……?そんなすぐに起き上がって……」


可愛い、目がくりくりっとした女の人が心配そうに顔を覗きこんできた。


「こ、……ここ、は……」



状況がいまいち理解できない。


龍は、いない……?


龍から逃げられたの……?


そればかりが頭を駆け巡る。



見回してみると、どうやらかなり広いリビングルームにいるようだった。


見回すと、目の前の女の人以外にも人がいた。




一人は、周りの人よりちょっと小さくて髪の毛が赤い人。


もう一人は、壁にもたりかかる銀髪の人。



さらに、もう一人は私の座っているソファよ反対側にいた。