若頭に愛されて





さすがに心配になり、琉香の席に近寄り声をかける。



「琉香……大丈夫……?……泣いてるの……?」


肩に手を置こうとした瞬間、誰かにその手を払い除けられた。



「……え?」



一瞬思考回路が止まった気がした。



恐る恐る、手がでてきた方を見上げた。



「香…………奈…………?」



「汚い手で琉香に触んじゃねーよ」


「…………っ!?」



他の二人の顔を見ても、顔をあげた琉香の顔も私にそそぐ視線は酷く冷たいものだった。


このとき。


一瞬にしてこの日常が終ったと、理解した、、、。



「ねぇ……どうして……?」


やっとのことで喉の奥から声を絞りだす。