「城川……未愛さん……ですよね……?」
「は、はい…………」
「俺、栗原、、、剛人(たけひと)です。」
う、嘘でしょ!?
栗原って……。
うちの学年の四人の栗原´sのうちの一人だ。
あるいは琉香の片想いの相手でもあるかもしれないのだ。
結局琉香に下の名前を聞くのを忘れていたのでこの人かどうかもわからない。
「で、、、私になんのようで……?」
すると、みるみるうちに栗原くんの顔が真っ赤になる。
「ずっと、、、可愛いと、思ってて…///。廊下で見るたび好きになりました……///!……俺と……付き合って……ください」
ええっ!?
い、いきなり告白……!?
栗原くんは一度伏せた目をあげ今度はしっかりと私の目を見た。
そんなにまっすぐ見つめられるとこっちが恥ずかしくなる。
目の前の栗原くんが、琉香の想っている栗原くんでないとしても、、、
私には、龍がいる。
あの束縛からは逃げられない。
こんな私を好きっていってくれた栗原くんの気持ちはとっても嬉しい。
でも、、、
「私……、栗原くんのことよく知らないし……。それに私、彼氏いるの、、、。栗原くんの気持ちは嬉しいんだけど……ごめんなさい……お付き合いはできません……」
振る側も心が痛む。
振られた栗原くんの少し落ち込む姿を見ると居たたまれなくなる。
