髪をつかまれた。
「痛っ……、はな……して……」
龍の口の端が不気味に微笑む。
その顔に足が震える。
「その怯えた表情ちょーはまるわ~」
まだ髪をつかんだ手を離してくれない。
「離してよっ!私にさわらないで!!」
「あぁ?何、んな生意気な口きいてんだよ。お前は俺の女だろ?」
きっ、と龍を睨む。
「なんだんの顔。なめてんのか!」
「もうあんたの彼女なんかいやっ!しかも私は無理矢理付き合わされたようなものなのに!!いい加減私とわか……きゃっ」
隣にあったソファーにまた突き飛ばされる。
また龍が私の上に馬乗りになり、
「なめた口きくんじゃねーよ!!俺はな、、、俺はぜってーお前とわかれねーからな!」