何歩か下がったところで足がテーブルの脚にトンっと触れた。 「……ぁ……」 嫌な汗が背筋を伝う。 もう下がれなくなった私にじりじりと距離を縮めてきた。 ついに目の前にきた。 やだっ。 怖いっ。 私はいつになったらこの恐怖から逃げられるの……。 龍の耳についているピアスが鈍く光り余計怖くなる。 視線を龍の目に合わせたとき、 ガシッ