願ったり叶ったり

急に汗が噴き出す
いくら先が吸盤とはいえ
あの先輩の弓をくらえばかなりの激痛だ

「ただ渡るんじゃダメでぇす。
もっと周りをみるのでぇす」

周りを見渡しヒントになるものを必死で探すゆうき
ふと横の木に目をやると矢印が地面を指している

そこにはルーレットがあった

まさかこれって・・・・・

「ドキドキーワクワクーツイスターゲーーーム!!!」

「ふざけやがって」

「対戦相手はーーー」

ドゥルルルルルルルルルルルルルダダンっ!

ドラムロールが止まると道の向こう側にスポットライトが当たる
そこに立っていたのは
副事務局長 信長忠行だった。

「鳴かぬなら殺してしまえ九官鳥」

「ホトトギスだろ」

「なんでもいいさ、俺の前に立つのなら殺すだけだ」

「命がけのパーティゲームなんてあってたまるか!」

「喚け喚け、弱者ほどよく吠えるものだ」