懐中電灯で足元を照らしながら進んでいると
目の前に一本の大き木があり分かれ道になっている
木を照らすと一枚の段ボールがぶら下がっている

【ゆめの好きな食べ物は?】

「食べ物?」

左右の道を照らすと
そこには看板があった

右が【カレーライス】左が【ビーフシチュー】

「ビーフシチューだろ
あいつの母さんが作るとビーフシチューいっつも自慢してるしな
ってことは左に進めってことか?
楽勝じゃんか」

左の看板を避けて奥へ進む

「ピンポーーーンお見事でぇす」

「余裕じゃねぇか!ジャスティン!」

「まだまだ、これからでぇす」

先に進んで行くとまた分かれ道

【ゆめの好きな科目は?】

「簡単すぎるだろ
体育だよ
つうか体育しかできねぇしあいつ」

右【体育】左【数学】

自信満々に、右へ進む

「ピンポーーーーンなかなかやりますですね」

「へっへーーん!幼馴染なめんな!」

さらに進んで行くと
今度は木がライトアップされその上に猫
のメイクをした全身タイツの監査委員山田

「君がゆうきくんかにゃ?」

「今度はアリスってことかよ」

「ウサギを探してるのかにゃ?」

「ちげぇよ、ゆめ探してんだよ」

「ピンポーーーーン」

「これ問題だったのかよ!簡単すぎんだろ!」

「少々手強いでぇす」

「ってか山田これで出番終了?」

「そうみたいだにゃ」

「可哀想に・・・で、どっち進めばいいんだ?」

「右にゃ」

「ありがとよ」

「ゆうき」

「なんだよ?」

「必ず、見つけ出してあげるのにゃ!」

「大袈裟だな」

そう言ってゆうきが笑うとライトが消える
右の道に赤や緑や黄色や青の丸いタイルが光る

「うわっちょっと綺麗じゃん」

「ここだけで5万かかってまぁす」

「金の使い道おかしいだろ!」

そのまま進もうと赤いタイルに足を置く

ビューーーーーーン

鼻すれすれに飛んでいったのは弓矢だった

「あっぶね!!!!殺す気か!」

「大丈夫でぇす
先端は吸盤でぇす」

つうか薄暗い中この確実な一本・・・

「弓道部主将、生徒会事務局長!須藤先輩!」

「よくわかったな粕谷よ」

「先輩までこんな悪ふざけに」

「そのタイルを正しく踏まなければ、俺がお主を射抜く」

「まじっすか」