~悪魔執事とお嬢様~



*****



ーーザーーー



これは、雨の音?



ーーポツ、ポツ



やはり雨だ。
大降りのようで一粒一粒が冷たくて痛い。

当たり前か。



「目を開けてください。」



言われるままにゆっくりと目を開けた。



ここは……


墓!?



「墓だと!?」



私の屋敷の前だとばかり思っていたのに。

周りをよく見ると、
大きな教会が後ろにある。


つまりわたしは、神に魂を預けられる
はずが、悪魔に受け渡してしまったのか。



「目の前の墓、名前を見てください。」



名前?

視線をやや下げた。

鷹のシンボルだが、その下には…



『シャロエル・フォスター、
ここに眠る。』



………は?


たったの二、三日で私の墓が?



「…どういう、ことだ?」



隣にはお父様とお母様の墓が並んでいる。

なぜ、私はここにいると言うのに。


気味が悪い。

心配などされず、死んだことと
なっているのか。