「あともうひとつ。
私とあなたは執事と主、です。
お望みならば許嫁にもできますが。」
望んでるのはお前だろ!
誰がそんなもん望むか。
そもそも私には許嫁がとうの昔に
きまっているんだ。
ほぼ疎遠だがな。
「おやおや。ツンデレも大概に
してほしいものですね。」
ブチ殺そうか?(ここまで強烈な殺意を
覚えたのは今が初めてかもしれない。)
「なんともお口のお悪いお嬢様。」
わざとらしく困り果てた顔をしてみせる
シリウス。
口が悪いのは知ってるはずだと思うが。
しかもしゃべっていないし。
毒舌にもほどがある。
第一、主と執事の関係なら言動自体
失礼だ。
「主と執事の関係でも、
私はあなたよりはるかに強く、
契約上、立場はさほど変わらない、
ということを、お忘れなく。」
別に忘れたわけではない。
これがシリウスのお遊びだということも
わかっている。
しかし私は本気だ。
お遊びなんて生温いものではない。
周りから見れば、
『契約を結ぶのは、あくまでも自分の
私腹を肥やしたいだけ。』
としか見られないだろう。
そうだとわかっていても、私は…
復讐をしたい。



