「おや?何かご不満でも?」
一瞬だけ口を離し、私に問いかけた。
シリウスの無駄に甘い声と顔に一瞬でも
心が揺らいでしまった自分を
今すぐ呪いたくなる。
「決まってい…ンン!?」
おい!
不満言わせる前に口ふさいだだろ!!
後何秒つづく?
1、2、3、4…
「契約完了です。お嬢様。」
きっかり10秒たったな。
私の心を読んで完璧わざとやっただろ。
「お前!いくらなんでも」
「また、したいのですか?キス。」
笑顔で、
しかし圧を入れながら言ってきた。
一種の拷問だ。
私はこいつよりも圧倒的に弱い。
逆らうことはできないだろう。
「チッ。本当に契約は完了したんだな?」
これでまだなにかあったら
流石にぶちギレる。
「正確には違いますね。
この空間から抜ければ完了です。」
なるほど。
時間の間で契約をしても意味がないと?
「そういうことです。」



