~悪魔執事とお嬢様~



「執事は雇われると、
洗濯、食事、掃除をするわけですが、

お互いに信頼があってこそでしょう?」



意味がわからんな。

そこまですっとんきょうな例えを出して
契約したいのか。



「洗濯物を盗まれるかもしれない。

食事に毒を盛られるかもしれない。

掃除をするときに
爆弾を仕掛けられるかもしれない。


と、予想はいくらでもできます。」



最初の部分は確かにヤバイな。

洗濯物盗まれるとか。


残りの二つは裏切りか。
最後のは意味不明だが。




「ッチ。もういい。
さっさとやることをやれ。」



時間と時間の間に一生閉じ込められるのは
最悪だしな。

話が進まん。



「クス。いいお考えです。」



それしか選ぶ道ないだろ。



「では、いきますよ?

目を閉じて。」



手袋をはめた手で目を閉じさせられた。

閉じる必要など
これっぽっちもないだろうに。



「っっんン!!」



奴が唇を私の唇に押し付ける。

私は油断していた。

唇が触れるだけとしか
思っていなかったのだ。

それなのに……


たかが契約のキスで舌まで入れるのか!?
やり過ぎな気がするぞ?