その日の夜






少し…本当に少しだけそわそわしながら連絡が来るのを待っていた。





一体どんな指示がくるのか全然わからない。





不安な気持ちでいっぱいになる。






すると







ぴろりん♪







「…ッ⁉︎」






素早くベットから起き上がりスマートフォンに手を伸ばす。







慣れた手つきでロックを解除し、メールアプリを起動させる。






するとそこには







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唯せんせへ







あなたがこのメールを読んでいる時







既にあの画像はネットに晒されているでしょう。







⇩⇩⇩Click!
○○○○○○○○○○○○○○○○○○






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「ちょ……は⁉︎」







思わず声を荒げ慌てて口を塞ぐ。







メールにはURLが添付されている。







おそらく何かのサイトにつながっていてそこにあの写真をUPした……ということなのだろうか…







「……ふざけないでよ!」





唯は右手を強く握りしめる。






勝手に写真撮ってそれを使って脅迫。






言う事聞かないと写真をばらまくみたいな事言ってたくせに……






2つしか年が変わらないのにここまでバカだとは思わなかった!








悠馬に対する怒りで頭がいっぱいになる。






年下にいいように命令され溜まった怒り、それが今回送られてきたメールによって完全に頭に血が上ってしまった。






しかし、自然と指はURLが添付されている部分に向かう。






メールを削除する事は簡単だ。





だけどURL先を見ないで消すと何故かあいつに負けた気がしてたまらない。






負けるもんか…




もし晒してあったら裁判でもなんでもやってやる……




「………………っ!」






ゆっくりと唯の指がURLをタップする。






すると






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ご登録完了しました。


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