私と彼の一年物語








ガバッと効果音が出そうな勢いで起き上がる








呼吸が少し乱れており額に手を当てると汗で滲んで髪が張り付いている。








悠馬はゆっくりと呼吸を整えて夢の内容を思い出す。








「最悪だ…」











「おはようございます」








悠馬は台所で朝食の準備をしている人物に声をかける








「あらおはよう悠馬ちゃん!今日は早いねぇ!朝ごはんはもうちょっと待っててね」








時刻は朝の5時30分








いつもの起床時刻より1時間も早く起きてきた悠馬に対し、目の前の人物は朝の下準備をしている真っ最中だった。








…俺のことをちゃん付けで呼ぶのはこの世で目の前のおばちゃん意外に存在しない








この人は俺の肉親でもなければ祖母でもない。血の繋がりは一切無い。








ここは俺の通う中学から徒歩20分くらいのところにある和菓子屋『小町』といって俺の下宿先でもある。









おばちゃんがいい人でほとんど何の関わりもない俺のことを面倒見てくれている。