「はーい!今日からみんなに勉強を教えてくれる南条 唯~なんじょう ゆい~先生でーす!」






「えと、南条です。宜しく」









「担任ですか⁉︎」






「うん、3年生の担当をしてもらおうかなって思ってるよ。ていうか、決めたよ」






"中学校"に職場体験に行くとは聞いていたけどまさか担任を持つなんて聞いてない!!






「そ、そんな!クラスの担任なんて重要な仕事を1学生にやらせていいんですか⁉︎」






「ん〜大丈夫大丈夫!君も生徒たちも優秀だからね。なにも心配はしてないよ」






「でも!」






「もう決まったことだから変えないよ〜。頑張って」









「き、きりーつ、礼!」





「「「ありがとうございました!!」」」






普段慣れない言葉に戸惑いつつも生徒達は笑顔で返事をしてくれる。




ふう、とりあえず初日はなんとか乗り切った。





というかこの感じならなんとかなりそうだ。みんな良い子たちだしなにも問題ない。






「意外に楽しい…かも?」






「あの…先生…」

「⁉︎えっと、霧谷 悠馬~きりたに ゆうま~……君だっけ?なにかな?」






「あの…さっきの授業でわからないところがあって…その…」






「あぁ…どこ?」






「えっと、廊下で話すのもあれなんでとりあえずこっちに」






悠馬が唯の袖を掴み引っ張る。





すると、ある教室の中に入っていく。






ここ……空き教室…かな?






ガラガラガラ……ガチャッ!






え?今鍵閉め…