私と彼の一年物語








カラン♫







「お帰りなさいませお嬢様方!」







なんていうか…その………







悪くない…かな?







少しだけこの状況を楽しいと思えてきた唯は自分のテンションがちょっと上がっていることに気づいてはいない。







そのままメイドに席に案内され、







「お嬢様方!ご注文はどうなさいますかぁ?」






「えーと、この『萌えきゅんオムライス』?を1つと…」







ん?なんだろうこれ







メニュー表の隅っこに何か書いてある。







「『お嬢様限定あつあつたこ焼き』?」







「はーい!『萌えきゅんオムライス』と『お嬢様限定あつあつたこ焼き』ですね!少々お待ちください!」







あ、注文しちゃった…







「えっと…さっきの注文でよかった?」







「はい、構いませんよ」







にこりと三夏は頷く。







「あ、もしかしなくても山代じゃね?」







突然背後からそんな声が聞こえた。







男の人の