異性と会話すら勉強の事くらいでしかしたことが無い唯にとって悠馬との会話は非日常に感じることだった。
そして、免疫が無い唯にとって悠馬のとった行動に驚き、突き飛ばす……
ことができずにただ固まることしかできなかった。
10秒間
悠馬は唯の首筋に唇を当てゆっくりと吸う。
「……っ!」
悠馬の肩に触れようと手を動かすと同時に悠馬がそっと離れると。
「…俺の玩具だっていう証明だから…」
真っ直ぐに唯の目を見つめそう言うと鞄を手に教室から出て行く。
「……………」
未だになにが起こったのか理解できずにただ立ち尽くす。
夕暮れの教室にたった1人で…
