「……ぐすっ…」







「………………」







「ほんとに……っ…ごめんなさい……っ」







昼下がりの教室に嗚咽が響く。






三夏side







あの後も唯が伏せっている事に変わりは一切なく、更に、5分ほど時間が経つと次第にぐすぐすと音が聞こえてきたので唯に目をやるとぽろぽろと涙をこぼして泣いていたのだった。







どうにか私が人間であることと教室が真っ暗な理由を簡単に説明するとどうにか納得してくれいまの状態に至る。






唯side







「それはいいんですけど、なんでこんなところにいるんですか?」







「っ………えっと、そ、それよりあなたのお名前は?何年生?」







なんて答えていいか分からず咄嗟に話題を変える。







……生徒に脅迫され、命令で来ましたなんて言えない。







「あ、えっと…3年の山代 三夏です」







「山代 三夏さん…ね、それで、ここはいったい…」







どうやらうまく話題をそらせたらしい。







「…話題をすり替えないでください、なんでこんなところに来たんですか」







……そうでもなかったらしい