「きゃあぁぁー!」
真っ暗な中、突然の声に驚き悲鳴をあげ両手を耳元に添えしゃがみこむ。
「わっ!なんですか急に……ていうか誰ですか?」
唯の叫び声に軽く驚きつつもすぐに冷静さを取り戻し疑問を口にする。
しかし
「うぅぅ……ぅぅぅ……」
「えっと……あの?」
「ぅぅぅ……」
唯には彼女の声が一切反応せず両手で耳を塞いでぷるぷると震えている。
5分後…
彼女は度々唯に声をかけるがいまだにぷるぷると震えている。
さらに数分後…
キーンコーンカーンコーン…
「あっ…」
昼休みの終わりを示すチャイムが学校に鳴り響く。
しかし
「この人どーしよ……」
唯はまだしゃがんでぷるぷると震えていたのだ。
