「えぇっと……隣の隣のとなりだから…ここかな?」







午前中の授業を消化しお昼休み。







幸いにもこの学園は給食制度ではなく、学食や購買などが設置されており基本的にお弁当制なのだ。







自分の昼食を食べる間も惜しんで指示された教室にやってきた。







そこは、外見は他の教室と遜色無いものの、サイズが圧倒的に他の教室より小さい。







3分の…いや、4分の1くらいのサイズだろう。







そして教室内に入ろうと手を伸ばし、その手を止める。







「ん?」







目の前にある教室と隣の教室を見比べる。







外見は全く同じなはずの教室に違和感を感じる。







「なんか…暗い………ていうか黒い?」







隣の教室のドアのガラス部分からは太陽の光が差し込んでいるのに目の前の教室からはそれが全く感じられない。







そもそも、光が差していないっていうより、何かで光を遮断しているような…







ゴクリ…







覚悟を決めその扉を開ける。







すると目の前に広がる光景は







黒!







黒!!







黒!!!







教室内が真っ黒に染められていた。







「わっ!凄い……真っ暗…」







思わずそう口に出してしまう。






「だ……だれですか……⁉︎」






するとそれに反応するかのように可愛らしい女の子の声が聞こえた。